カツオが磯野家を片づける日

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後悔しない「親の家」片づけ入門

2016年4月6日発売

渡部 亜矢(著)

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30年後の磯野家の現在

本書の主役はサザエではなくカツオだ。

磯野カツオは41歳。

電機メーカーの営業職にある。

そのカツオが途方に暮れている。

84歳だった父の波平

庭の盆栽に頭をぶつけて急死したのだ。

動転している母のフネに代わって、

保険証や当座の現金をとりに

実家に戻ったカツオは

呆然とし、一言叫んだ

『サザエ姉さんったら!

なんでゴミ屋敷になるまで

ほっといたんだよ!』

長谷川町子美術館の承諾を得て、

磯野家の30年後を例に

「実家の片づけ」という

難問の解決法を解説した

ユニークな実用書である。

30年後の磯野家の

それぞれの姿が興味深い。

独身の転勤族で、

本社の係長としてひさしぶりに

東京に戻ったカツオ。

マスオは念願のマイホームを

購入したが、

勤務先の商社が円高不況で減給となり、

54歳になったサザエ

ローンは払うためにパートに出た。

コンビニの店長代理として大忙しだ。

アメリカの大学院に通う

息子タラオの学費もあり、

サザエ、マスオは大わらわだ。

ワカメは39歳。

外資系企業の

キャリアウーマンで

3歳と5歳の娘がいるが、

夫は中国に単身赴任中。

一人っ子の夫の両親の世話もあり、

綱渡りのような毎日だ。


カツオが磯野家を片づける日 [ 渡部亜矢 ]

少子高齢化社会で最大級の社会問題

てか、

そういうことを楽しむ本

ではない。

家族が直面する現実を、

磯野家を舞台に

シミュレーションするのが本書だ。

体力や気力の衰えで

ゴミ屋敷化した実家。

ものを捨てない親とのいざこざ。

多忙の日々の中、貴重品の捜索

遺品整理

ちなみに老親に決して言ってはいけない

NGフレーズは次の3つだそうだ。

①捨てない価値観を

「いつか使うって、いつよ」

「どうせ使わないんでしょ」

などと否定しない。

②親を主体にして話す

「荷物をのこされて困るのは、私なんだよ」

「片づけをしてあげてるのに」

などはダメ。

③いきなり財産の話をしない

「通帳どこ?」

「権利証は?」など

国内の全住宅の

7軒に1軒が空き家といわれる今日。

実家の片づけは、

少子高齢化社会の到来で、

日本人が初めてぶつかる

最大級の社会問題

渡部 亜矢(著)はいう。

ウチだけじゃないんだ

と思い知るだけでも意味がある一冊。

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