【歯磨き】食後はすぐはNGだった!プラーク(歯垢) 除去はデンタルフロスや歯間ブラシで

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【講談社+a新書】著者: 森昭(京都・竹屋町の森歯科クリニック院長)

「寝たきり」になる原囚が、
実は「歯」に起因するところがあるという。

ここに驚くべき事実がある。
日本にいま100万人以上の
寝たきりの人がいるのは、
多くの人が誤った歯みがきを
していた結果である場合があるのだ。

実は、1日3回の「食後の歯みがき」
歯や歯ぐきにダメージを与え続け、
歯の喪失から、
やがて全身疾患のリスクを高めるというのだ。

深刻化すれば「寝たきり」になってしまう。

「歯みがきをまめにする」というのは、
子どもの頃から教え込まれてきた
「大常識」だったのに…。

口の中には約100億もの細菌がいて、
口内状態が悪い人だとその数は1兆を超えます。
そのなかの1つがいわゆる「虫歯菌」で、
歯の表面を溶かして虫歯にする。

この虫歯菌以上に恐ろしいのが、
歯と歯ぐきの間に入り込んで炎症を起こす
「歯周病菌」だ。

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「歯周病菌」が脳梗塞、心筋梗塞の原因になる、
アルツハイマーの進行を早める

歯周病菌は口内の毛細血管を通って
血管内に侵入する。

その一部は血管壁で炎症を引き起こし、
最終的には血栓を作る原囚となる。

この血栓が、脳梗塞や心筋梗塞といった、
重篤な疾患を引き起こす。

さらに、歯周病菌は肥満糖尿病
深い関係があることも明らかになっている。

歯ぐきの炎症から発生される物質が、
肝臓に脂肪を沈着させ、
脂肪肝肥満を引き起こす。

また、血糖値を下げて、
インスリンの働きを阻害し、
その結果糖尿病になるという仕組みだ。

また、最近の研究では、
「歯周病菌」が
アルツハイマーの進行を早める
という報告もある。

歯周病で歯の本数が減ると
噛む力が弱くなり。

認知能力が衰えることは
以前から言われている。

歯ブラシに歯みがき粉を付け、
ゴシゴシと歯をみがく。

できれば毎食後すぐ、1日3回みがく。

これを「理想の歯みがき」
思っている人は多いが、
これが「大間違い」なのだ。

歯や歯ぐきに粘着する
プラーク(歯垢:しこう)
と呼ばれる物質を除去することが、
口内ケアではなによりも重要だ。

なぜなら、このプラークが、
脳梗塞などの重大な疾患の引き金となる
「歯周病菌」の原因となるからだ。

ところが、多くの人は
このプラークの存在を
まったくと言っていいほど意識しない。

虫歯にならないために、
にこびりついた“食べかす”を
みがきで落とすというイメージで
みがきをしている。

確かに、
みがきで“食べかす”を
落とすことはできるが、
プラークの除去という意味では
不十分だ。

それどころか、
歯みがきは歯にとって
恐ろしいデメリットが潜んでいるのだ。

そのひとつは、
歯みがきで歯が削れてしまうという事実。

食後すぐの「歯みがき」NG

歯は食事をしたあと、リンやカルシウム
が唾液に溶け出し軟らかくなる。
そのとき歯ブラシの毛先で
歯が削れてしまい
それで知覚過敏になる。

さらに問題なのは、
食後すぐの歯みがきにより、
唾液が持つ効能を得られなくなることだ。

実は唾液には、
食後軟らかくなった歯の表面を
修復する働きがある。

また、唾液には強い抗菌作用があり、
「歯周病菌」をはじめとする口内細菌を
除去する役割がある。

食後は、食物を消化するために
最も多く唾液が分泌される瞬間です。

それを歯みがき粉とともに洗い流して
吐き出してしまうのが
食後の歯みがきの実態だ。

中高年から高齢者は、
特に歯みがきには気を付けたほうがいい。

年を取るにつれて、
人の唾液の分泌量は少なくなっていく。
また、歯や歯ぐきも弱ってくるので、
強いブラッシングで
歯が傷つくリスクが高くなる。

他にも、誤った歯みがきの習慣は多くある。
1ヵ月以上使っている歯ブラシは、
雑菌が繁殖していて、
バイ菌で歯をみがいていることになる。
たまに、熱湯をコップに入れて
歯ブラシを入れて30秒ほどかき回すといい。

また研磨剤入りの歯みがき粉
歯の表面をツルツルにして
「みがけた感」を出し
歯を傷つけるリスクを増大させるので危険だ。

研磨剤入りのものは、
確かに歯の表面の汚れを落とすが、
同時に歯の表層にある白いエナメル質を
削ってしまう。

エナメル質が削れると、
象牙質という黄色い層があらわになります。
つまり、研磨剤入りの歯みがき粉を
長期的に使い、みがけばみがくほど
歯が黄色くなる。

大切なのは唾液の量

それに加えて、
歯と歯ぐきの間の部分にも
悪影響を与えます。

歯と歯ぐきの間の部分は
非常に弱い酸でも溶けてしまう。

特に高齢者は、
歯周病が進行している人が多く、
さらにこの部分が弱っている。

そこを研磨剤でみがくというのは、
あえて傷をつける「自○行為」だ。

また、唾液を歯面に効率的に届けるために、
デンタルフロスや歯問ブラシで、
歯の間にあるプラークを除去し、
唾液の通り道を作ることが大切だ。


歯はみがいてはいけない [ 森 昭 ]

日本ではデンタルフロスや歯間ブラシ
あくまで「歯ブラシの補助」と思われがちだが、
実は歯ブラシよりもこれらの器具のほうが、
プラーク除去率は高い。

もし、歯ブラシを使うのであれば、
寝る寸前、および起きてすぐ「唾液」で
みがくのが最も効果的だ。

寝ているときに一番
菌が口内で繁殖するからだ。

正しい口内ケアをすることは、
健康寿命を延ばすことに直結する。
日本には、まだその意識が足りない。

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