弘兼憲史流「新老人」のススメ

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縁側で日向ぼっこをして
お茶をすすっていた昔の老人像はもう古い。
これからの時代は、
新しい価値観や考え方を持つ、
かっこいい「新老人」 !

『島耕作』シリーズの
人気漫画家・弘兼憲史が、
老後生活をポジティブに
心豊かに暮らす秘訣を伝授。

作家・北方謙三とのスペシャル対談
「男たちよ、元気を出せ! 」を収録。

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下流老人

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「下流老人」かりゅうろうじん)
というコトバが、
世に出たのは2015年に出版された
生活困窮者支援を行う
NPO法人「ほっとプラス」
代表理事で、
社会福祉士の藤田孝典の、
著書の題名である。
それまで「下流老人」というコトバはなく
藤田孝典の造語である。

高齢者の経済的に困窮した生活を指したコトバ。

「下流老人」のコトバの響きに、
暗く、哀れな、不安感がある。

負け組の老後をみごとに
四文字熟語で表現したことに
世に衝撃を与え、まいらせた。

貧窮(ひんきゅう)する老人に
社会的に関心を向け、
警鐘を鳴らした書籍ではあったが、
人々に過剰な不安と怯えももたらした。

『弘兼憲史流「新老人」のススメ』

年をとるのはしょうがない。
肉体が衰え、
使えるお金が減るのもしょうがない。

いたずらに怯えるよりも、
どうすれば老いを楽しめるかを考えよう。

そうした趣旨の書籍
『弘兼憲史流「新老人」のススメ』
が売れているのである。

2015年の「下流老人」から受けた、
世間の心理状態の反動であろう。

「下流老人」に対する対抗書籍である。


弘兼憲史流 「新老人」のススメ【電子書籍】[ 弘兼憲史 ]

著者の弘兼憲史について少し触れておく。

【弘兼憲史】
●ひろかね けんし
●1947年9月9日
●山口県岩国市出身
●漫画家・徳山大学客員教授
●松下電器産業(現・パナソニック)勤務を経て、
1974年『ビッグコミック』(小学館)掲載の
「風薫る」にてデビュー
●代表作『課長島耕作』シリーズ
●妻は漫画家の柴門(さいもん)ふみ

『弘兼憲史流「新老人」のススメ』
のキーワードは「新老人」。

80年代のなかば、
「新人類」という言葉が流行した。
命名者は経済人類学者の栗本慎一郎だった。

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「朝日ジャーナル」で
筑紫哲也による対談
「新人類の旗手たち」が連載され、
たちまち広がった。
従来とは違う価値観や感性、
行動パターンなどを持つ
15歳~25歳の若者を指した。

「新老人」

高齢者も新人類のように、
新しい価値観や考え方を持つ
「新老人」
となるべきではないでしょうか。

と弘兼憲史は「はじめに」で述べる。

老後は田舎暮らしでのんびりと、
なんて幻想。
個人起業は甘くない。
夫婦円満の秘訣は一緒にいないこと。
かわいい孫とは距離感を、
などなど、
「へぇ~」
「なるほどね~」
と思うアドバイスが満載だ。

なかでも「新老人の心構え」と題された
第3章
「年をとったら嫌われないこと」
と弘兼憲史はいう。

年をとると頑固でワガママになる。
「この年まで頑張ってきたんだ」
という自負もあるだろう。
しかし、頑固でワガママは
周囲にとって大迷惑。

嫌われれば孤立して、
孤独は老いやボケを加速する。
とりわけ看護師や介護士には
嫌われないようにしよう、
と弘兼憲史は強調する。

「年をとったことを理由に気遣い
を勝手に求めるのは、
ただの傲慢(ごうまん)です。
むしろ、年をとるほど
謙虚な気持ちで
他者に接する姿勢が大切です」

とも記している。」

目指すは
“かわいいおじいちゃん”、
“かっこいい「新老人」
なのだ。

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