1987年の夏に放映されたシャービックのテレビCM(早見優・石川秀美)
シャービックは
ハウス食品工業(株)から
「家庭でできるアイスの素(粉末)」として
1968(昭和43) 年に発売された
超ロングセラー昭和レトロ食品です。
現在のシャービック「イチゴ味」「メロン味」
すでに製造終了(過去品)の
シャービックの味があったことを
覚えているひとは少ないと思います。
また、20代以下の人は知らない
3種類のもうとっくに製造終了(過去品)の
シャービックを
今回はお話しします。
目 次
シャービックの『オレンジ』味はもう売っていない!
●シャービック発売当初のパッケージ
●完全に昭和レトロなパッケージ
●シャービックの文字の前に“ミルク”の文字があが、
パッケージ変更後は“ミルク”の文字は消える
●1970年代のパッケージ
●やたら英語が使われているのが特徴
(海外に出荷されていたわけではない)
シャービックは、
現在も販売されている
超ロングセラー商品です。
1968年(昭和43年) 発売当初、
イチゴ、メロン、オレンジ
の3種類の味で発売されました。
しかし現在はイチゴ、メロン
のみしか販売されていません。
ネット上では
「オレンジが売っていない」
という声がありますが、
オレンジはかなり以前に
生産を終了しています。
オレンジが生産終了された時期を調べましたが
不明でした。
シャービックには『カフェオレ』味が80年代にあった
シャービックには1980年代に、
カフェオレが発売されています。
これもネット上で、
コーヒー味かチョコレート味の
茶色いのもあった
という噂がささやかれていますが、
実はカフェオレだったのです。
このカフェオレは
昔、数年間だけ発売し
すぐ生産終了になっています。
売れなかったんですね。
発売期間が短かったため、
人々の記憶にもあまり残らず、
“見た気がする”パッケージ
となったのです。
カフェオレ味はいつ頃発売されたのかを検証
下の動画は、
1985年当時のシャービックの
テレビCMです。
CMラストシーンの商品シリーズ紹介で
オレンジ、メロン、イチゴ
の3種類の味しかありません。
しかし、下の画像は2年後の夏、
1987年当時のシャービックの
テレビCMです。
CMラストシーンの商品シリーズ紹介で
イチゴ、メロン、オレンジ
の3種類の味に、
文字がぼやけて、よく読めませんが、
なんとかカフェオレと確認できる
茶色いパッケージが加わっています。
(コーヒーでもチョコレートでもありません)
1986年か87年かは不明ですが、
冒頭の早見優と石川秀美が出演した
テレビCMの最後の商品紹介でも
この4種類が写っています。
つまり、カフェオレ味は
1986年か、1987年の夏前に
発売開始されたものと推察できます。
この時期はバブル経済期突入直前の
日本社会全体が高揚し始めている時代です。
ただ、カフェオレ味は
いつ生産終了になったかは不明です。
ハウス食品㈱本社にに問い合わせれば
教えてくれるかもしれませんが、
ネット上では一切わかりません。
シャービックはベトナムでも製造販売されているオレンジ味があった!
実はシャービックの
オレンジを今でも見た!
コーヒー味は確かにあった!
という噂は、
出どころがあるのです。
実はシャービックはベトナムでも
製造販売されています。
ベトナムでは、イチゴ、メロンの他に、
オレンジ、マンゴー、コーヒーが
存在します。
このベトナムのシャービックと
日本でかつて製造販売していた、
オレンジ、カフェオレ味と
混同してしまったための噂
と考えられます。
ベトナム旅行のお土産とか
何かのメディアや、ネットに出た
ベトナムシャービックを見た人が
いるのでしょう。
しかし、ベトナムのオレンジも、コーヒーも
かつて日本で発売されていたものとは別物で、
味も内容も違います。
広告
シャービックには『抹茶ミルク』もあった!
これもまた、
ほとんど知られていない味です。
実は、平成に入ってから発売された、
シャービック抹茶ミルクがあったのです。
しかし、抹茶ミルクについて、
いつ発売開始し、
いつ生産終了になったのかも
何もわかりませんでした。
ただ、画像はたった一つ拾えましたので
証拠写真としてアップしておきます。
抹茶ミルクも、カフェオレ同様に、
販売不振により、
すぐに生産終了になった
幻のシャービックです。
ほとんどの人は記憶にない味だと思います。
ネットにもぜんぜん情報がないから
不思議な商品です。
抹茶ミルクは
他の味のパッケージの、
「凍らせて作る」の部分の文字が
「牛乳で作る」となっています。
牛乳で作ってはじめて
「抹茶ミルク」ですので
水ではだめだったのです。
ハウス食品(株)も公式サイトで
今発売されている
シャービックだけの紹介ではなく、
過去のパッケージや味の種類、
TVCM動画など
ジャンジャンアップしてくれればいいのに…
と思います。
(CMは芸能人の肖像権の問題で
だめなのかな?)
ここまでくるとシャービックは
「家庭用インスタントデザートの素」
として、
日本の食文化のひとつだと
わたしは思います。
昭和レトロ超ロングセラー食品の
シャービックの歴史をハウス食品㈱は
もっと世に知らしめたほうがいいと
思います。
50年の歴史はすごすぎます。
シャービックは子どもの頃の夏の思い出の味
今やシュービックといえば
イチゴとメロンだけですっかり定着しています。
画像クリックで商品詳細(イチゴのみ)↑
1968(昭和43) 年、
50年前の発売当初は
オレンジがある3種類の味でした。
このオレンジ味も平成に入ってから
生産終了になったものと思われます。
また、80年代のバブル経済期直前には、
カフェオレ味が追加され、
4種類の味が出そろった時期
もありました。
この時(昭和末期)が、シュービックの
全盛期だったのかもしれません。
詳細不明のまさに幻の味、
抹茶ミルクが実在した
時期もありました。
オレンジだって、
カフェオレだって、
抹茶ミルクだって
すごくおいしかったはずです。
もうとっくに生産終了した、
過去品の味と思うと寂しいです。
あなたも、子どもの頃に
台所でおかあさんに
シャービックをつくってもらった
夏の思い出があると思います。