中年男性が仕事で訪れた街。
そこで腹を空かし、
たまたま見つけた飲食店に
ふと店に立ち寄り、
ひとり黙々と食事を楽しむというドラマ。
そんなありきたりな、
中年男性の日常の一風景を
切り取っただけのドラマが、
いつの間にか、
テレビ東京を代表する人気番組になった。
その番組は
“グルメドキュメンタリードラマ” 『孤独のグルメ』
現在、第6弾が(毎週金曜日深夜24:12~52)放映
2016年5月第6弾にして初となる制作発表会見が、テレビ東京で行われた。
主人公の中年男性、雑貨輸入商を営む井之頭五郎を演じる
松重豊が、
役柄そのままに、時折冗談を交えながら、
作品についての思いを淡々と語った。
松重豊の人生の決定打になった。
『誰が見るのよ?』って思いました。
視聴者がどのように楽しんでいるのか、
今でも分からないです」(笑)
第1弾を2012年1月5日 ~ 3月22日
(12回)に放送された。
第1弾から同じスタッフと協力して
撮影を重ねてきた。
当初は10人ほどのスタッフで
スタートした番組も、
好視聴率とともに
どんどんスタッフが増えていった。
松重豊は
「今やスタッフは家族のような存在」
と語る。
目 次
撮影飲食店を探すのは大変な苦労
実在する飲食店で
井之頭五郎を演じる松重豊が、
ただ食べるだけの単純に感じる番組。
しかしこれが想像以上に
さまざまな手間が掛かっている。
店はセットではない。
実在する店に依頼して、
その店内での撮影になる。
店を休んで
撮影に協力しなくてはならない。
店側もスタッフも出演者も
大変な苦労をして
一話一話制作している。
スタッフが飲食店を
何十軒も食べ歩き、
やっと見つけた店でも、
撮影を断られることもある。
撮影協力してもらえる店が見つかると、
そこから脚本を書き始めて、
撮影の準備に入る。
そんな陰の苦労が、
松重豊の独特な演技を支え、
思わず食べたくなるような一品を、
毎回視聴者に届けてきた。
松重豊は毎回おこなっている
撮影のための大変な努力がある。
それは極限までお腹を空かした状態で、
撮影現場に入る。
その状態での一口目は、
本当においしい。
その一口目がNGになったら、
その感動は二度と収録できない。
スタッフ全員が一番神経を使う瞬間だ。
今まで一回もNGは出していない。
スタッフと松重豊が一丸となって
番組を制作している。
松重豊の『孤独のグルメ』への思い
松重豊は以前、生活に困窮し、
アルバイトで生計を立てていた時期もある。
それでも「俳優とは一体何なのか」
という問いの答えを追い求めて
今日まで地道にキャリアを積み重ねてきた。
その姿は、飽くなき食欲で“おいしい物”を探し続ける
主人公の井之頭五郎と自身の半生を
どこか重ねて演じているという。
松重豊が『孤独のグルメ』シリーズの展望を語った。
「マンネリもマンネリですが、
おいしい物は尽きることがないので、
形を変えてでも何とか続けていけるのかな、と。
おいしい食べ物を
どこまで見つけることができるのかという
“冒険の旅”だと思っています」
松重豊は明治大学卒
【プロフィール】
氏 名 松重 豊(まつしげ ゆたか)
本 名 同じ
生年月日 1963年1月19日
血 液 型 AB型
身 長 188cm
体 重 77kg
出 身 地 福岡県福岡市
出 身 校 西南学院高校(福岡県福岡市)卒業
明治大学文学部文学科(演劇学専攻)卒業