●神奈川県のJR川崎駅近くのショッピングセンター内の「世界一短いエスカレーター」。
1991年度版のギネスブックで世界最短として認定された。
あなたはエスカレーターを使うことに慣れてしまっていませんか?
もしも当然のように使うひとは、
老化をどんどん進ませてしまっているかもしれません。
わたしたちが生きる日本社会は
生活するのにとでも便利です。
都市部の駅やビルはエスカレーターがあります。
しかしエスカレーターは
自分の足で上り下りできる高さです。
そしてエスカレーターの近くには、
段があるケースも多々あります。
もし近くに階段があるならば、
あなたは他の人がエスカレーターを使っていても、
可能な限り階段を使うことをおすすめします。
目 次
足腰を使わないと老化が早まる
高齢になっても
元気にイキイキと生活を送る秘訣は
よく動くことだといわれています。
人体はたとえ高齢であったとしても、
筋肉は使えば使うほど、
日々太く増強されることが解明されています。
逆に使わないでいると、
衰えるのは本当にあっという間なのです。
たった1日寝ているだけで、
全身の筋肉の約3%が失われるといわれています。
高齢者の場合は、
1ヵ月間ほど寝たきりでいると、
もうほとんど歩けなくなってしまうといわれています。
若い人も、中高年の人も意識的に体を動かして、
日常の中で鍛えるようにしましょう。
特に中高年の人は要注意です。
筋肉は20歳くらいがピークで、
トレーニングをしないでいると
その後は年1%ずつ減少していきます。
自身も認識できない程度の少しずつです。
しかし50歳くらいで筋肉は急激に減っていきます。
階段を使う生活に切り替えるだけで、
20歳以降は年1%ずつ減少する筋肉を維持するだけでなく、
増やすことができるのです。
なぜ体を動かすことが若さにつながるのか?
体を動かすべき一番重要な部分は足腰です。
人体の下半身には、
体全体の筋肉の3分の2もの量が付いています。
筋肉は脳の一部分である脳幹と神経でつながっています。
脳幹は自律神経を整え、
呼吸や血圧、体温などを調節しています。
脳幹は人が生きる要(かなめ)を担っている部分です。
この脳幹を正常に働かせるためにも、
体を動かすことは欠かせないのです。
足腰の筋肉を使って脳幹を刺激すれば、
高齢になっても脳幹は正しい指令を
体のあちこちに出すことができます。
これが若々しさを保つことにつながるのです。
健康で長生きするためには、
意識してどんどん体を動かしましょう。
ウォーキングが推奨されているのはこのためなのです。
あなたが「エスカレーターか階段か」の場面では
ためらうことなく階段を選びましょう。
しかし、体を動かすといっても
ジムに通ったり、激しいスポーツを
おすすめしているわけではありません。
日常生活の中でエスカレーターや
2、3階ならばエレベーターを使うことをやめて、
階段の上り下りをするだけで十分です。
たとえエスカレーターやエレベーターを見つけても、
無視することが健康のためです。
毎日のように階段を選んで使っていると、
体が自然に階段を使うようになってきます。
たったこれだけの習慣で
体も脳も若々しさを維持することができます。
費用も時間もかからず簡単に実践できる、
日常の中のトレーニングと考えてください。
35~40歳で3階まで階段で上って
もし息切れするようでしたら、
これはマズイです。
今日から階段を使用する生活に切り替えましょう。
階段を使う習慣はダイエットにもつながる
太っている人は
エスカレーターやエレベーターを使わず、
階段を使うだけで
消費カロリーがアップします。
階段の上りではジョギングとほぼ同程度、
下りでは歩行とほぼ同じカロリーを消費します。
階段を使って足腰の筋肉が強化されると、
脂肪が燃焼しやすい体になります。
あなたもスリムな体形で、
健康でアクティブな日常生活を心がけましょう。