あなたが今見ている液晶テレビはいつ買いましたか。
アナログ放送が終了した
2011年7月24日の12:00(正午)でした。
その数日前に買い換えた人も多いと思います。
日本中の人が
数万円の出費で液晶テレビを買わされ、
強制的にブラウン管を放棄させられました。
そしてもう液晶テレビの
次世代のテレビが
いよいよ話題になってきました。
それは「有機ELテレビ」です。
目 次
有機ELテレビとは?
有機ELテレビは
電気を流すと発光する性質の物質を使った
ディスプレイです。
この発光する物質には、
ジアミン、アントラセンという 有機物
が使われているので、
「有機」というコトバが入っています。
またの名を
「有機エレクトロ・ルミネッセンス」ともよばれます。
有機物そのものが発光するので、
テレビのディスプレイを
非常に薄くすることができるのが最大の特徴です。
どのぐらい薄いかというと、
3~4ミリ程度です。
薄い板みたいな感じです。
試作品では1ミリ以下も実現できています。
もうこうなるとシートみたいな感じです。
このシートに動画が映るのですから不思議です。
従来のテレビの概念では、あり得ない薄さです。
液晶テレビはバックライト方式といい、
ディスプレイの後ろから発光させる仕組みでした。
そのため薄くするには限界がありました。
またプラズマテレビでも同様にある程度の厚みが必要です。
有機ELテレビの薄さ以外のメリットはこれだ!
●画像がくっきりシャープでクリア。
●発色がいい
●動画の動きが滑らかに表示できるため、
映画やスポーツ、ゲームを楽しむのに適している
●消費電力が少ない
●プラスチックなどでディスプレイ本体を作ることができるので、
曲面で使用したり、折り曲げが可能
などのメリットがあります。
有機ELテレビの欠点
有機ELテレビの開発を始めた2006年頃は、
有機物の寿命が短く長時間使用できないとか、
ディスプレイをテレビの大きさにするのは 難しい
といわれていました。
しかし、現在はそれらの問題は技術の進歩により
ほぼ解決されてきました。
そのため、ここ1、2年で
東芝、ソニー、韓国LG電子
各社が相次いで有機ELテレビを発売しています。
東芝、ソニー、韓国LG電子、そしてパナソニックが出そろう
2017年6月16日にパナソニックが
とうとう有機ELテレビを発売しました。
東芝、ソニー、韓国LG電子と
4社の製品が店頭に出そろいました。
家電量販店は専用コーナーを設置して、
各社の製品を並べています。
鮮明な画質、あまりの薄さの
有機ELの特徴をPRしています。
ブラウン管から液晶に変わった時ほどの
衝撃はありませんが、
液晶テレビ発売以来の進化の波がもう数年できます。
メーカーや家電量販店にとって
有機ELテレビは
久々の注目商品です。
東京オリンピック開催の2020年には
テレビの主役はもう有機ELです。
有機ELテレビの価格はまだまだ高い!
2017年6月現在では、
売り場に並び始めた有機ELテレビは
画面サイズ1インチあたりの1万円ほどです。
まだまだ高値で
サラリーマンには買えない価格です。
これは10年ほど前に普及が始まった
大型液晶テレビとほぼ同じ水準です。
液晶テレビはその後、
価格の下落とともに急激に普及していきました。
有機ELテレビも東京オリンピックに向けて
普及の波に乗ることになります。
しかし、こうなると家電量販店では、
有機ELの値下がり待ちの人が増えて、
現在の主役「液晶テレビ」の
買い控えが起きるのではないかという
心配の声も出はじめているそうです。