回転寿司のように
ファミレス的な寿司屋は
あなたも
おなじみだと思います。
スシロー
くら寿司
はま寿司
かっぱ寿司
が「四天王」と呼ばれる
大手4チェーンですね。
おいしいし、楽しいメニューも多いし
安くて、気楽に行ける寿司屋です。
しかし、もしあなたが
カウンター席しかないような
本格的な寿司屋に行ったと想像すると
緊張してしまう
と思う人も多いと思います。
わたしもその1人です
それは当然ですね。
本格的な寿司屋は、
目の前の板前さんに
口頭で注文します。
板前さんとの
人と人との触れ合いが
発生します。
値段も回転寿司の4~5倍以上です。
わたしは、
やはり回転寿司で、
自由気ままに
誰にも見られずに、
お寿司を食べたいですね。
回転寿司は安くて、おいしくて、気楽です。
気ままに、好きなお寿司を
好きな順番で好きなだけ
食べることができます。
このような考えの人も多いと思います。
しかし、わたしも、あなたも今後、
本格的な寿司屋のカウンターで
「絶対に食べない」
とは言い切れないわけです。
将来何かの場面で、
板前さんが対面で握ってくれる
お寿司屋さんに行く場面が
あるかもしれません。
いや、日本人で、
一生を日本で過ごすならば、
一度や二度は必ずあるはずです。
例えば、誰かに連れて行ってもらったり、
ビジネス上、接待をしたり、
されたりすることに
なるかもしれません。
そんな時、
不安になったり、緊張したり、
恥をかかないためにも、
ほんの少し参考になることをお話します。
目 次
高級寿司屋では、食べる順番はどうしたらいいのか?
あなたはお寿司の中で何が好きですか?
大トロ、中トロ、イクラ、ウニ
という人も多いと思います。
でも、好きだからといって、
これらを何回も何回も、
しかも最初っから
板前さんに注文すると
ヒンシュク者に決定です。
だから、回転寿司の方が楽しいんですけどね(笑)
大人の世界では、
お寿司を食べる順番という常識があるのです。
セットやコースの場合はいいのですが、
毎回板前さんに注文する場合は
大まかな順番があるのです。
あっさりしたものから
こってりしたものへと進むのが
常識です。
その順番は、
まずは白身魚からスタートします。
白身魚のヒラメやタイなどは
淡白な味です。
脂の乗ったトロやブリ、
タレを塗った穴子のように、
こってりした寿司を先に食べてしまうと、
せっかくの白身魚が、
何かもの足りない感じになってしまいます。
白身魚が済んだら、
次はマグロの赤身、
それからトロを注文します。
ここまで食べたら
一度ガリとお茶で
口をさっぱりさせます。
そして、次に
酢でしめてあるネタ、
アジやコハダなど
光り物を食べます。
その後イカ、タコなどを楽しみます。
次にイクラ→貝類→海老
という順番で注文します。
終盤にウニや穴子を食べます。
そして最後に、
カッパ巻き、梅ジソ巻きのような
さっぱりした巻き寿司でしめます。
ただし以上は、
あくまでも一般的な順番ということです。
絶対的なルールやマナーではありません。
その時のお腹の空き具合や気分、
食べたいネタから順に食べてもかまいません。
あなたが、もし光り物が嫌いなら
もちろん注文する必要はありません。
大好きなものがあれば、
2回、3回と注文してかまいません。
ただ、一応お寿司を食べる順番の常識は
覚えておいた方がいいということです。
なお「寿司屋に入ったらまずは玉子焼き」
ということを聞いたことがあるかもしれません。
でもこれは、その店のレベルを知るためのものです。
あなたはその寿司屋のレベルを
知ろうとしているわけではないのですから、
「玉子焼きから食べる」は完全に無視してOKです。
寿司屋のカウンターでのマナーと常識
お寿司を食べる前に
ちょっと一杯で、
お刺身の盛り合わせを
注文することもあります。
寿司屋のカウンターで
板前さんが造ってくれた
お刺身の盛り合わせを、
同席者と話に熱中して、
何十分もほとんど食べずに
ほったらかしといいう人がいます。
実は、これは板前さんが目の前にいるだけに
板前さんにとても失礼なことなのです。
お刺し身は時間がたてばたつほど、
デレ~ンとなってしまいます。
出された時とは、比べモノにならないほど
悲しい姿になってしまいます。
お刺身は出されたら、
すぐにいただくのがおいしい食べ方です。
そうすると
造ってくれた板前さんもうれしく、
ホッとするものです。
これが寿司屋のカウンターのマナーです。
大根のツマはどうするの?
お刺身の盛り合わせには、
大根のツマやシソの葉などが
添えられています。
ツマもシソの葉も
食べても、残してもかまわないのが
通例です。
ただし、皿の上でツマが散乱して
見苦しくないように、
箸で適当に整理しておくとスマートです。
お刺身の「わさび」のつけ方
よく、小皿の醤油に
わさびを溶いてしまう人がいます。
実はマナー的にはこれはNGなのです。
好みの量のわさびを
刺し身に箸で軽く塗って
いただくのが正解です。
シソの実は醤油皿に入れてOKです。
シソの実は
箸でつまんで、
左手で軸を持ちます。
根元からサッと箸でしごくようにして
醤油皿に落とします。
もちろんシソは好みがありますので
使わなくてもOKです。
握り寿司の醤油のつけ方
お寿司を逆さまにして、
お刺身の部分に
醤油をつけるのが正解です。
お刺身側に醤油をつけるのは、
ご飯粒が崩れて
醤油にご飯粒が入るのを
避けるためです。
醤油皿にこぼさない自信があれば、
ご飯側に醤油をつけようが、
それはあなたの自由ですが。
また、イクラ、ウニのように
軍艦巻きの
醤油のつけ方は、
ガリに醤油をつけて
ガリをハケ代わりのようにして
醤油を塗ります。
寿司業界の隠語は使わない方がいい
寿司屋で客が
ごはん→「シャリ」
お茶→「アガリ」
しょうが→「ガリ」
わさび→「サビ」
と言う人がいます。
これらは寿司業界の隠語です。
素人が使うべきコトバではない
といわれています。
あなたは普段から
もしかしたら普通に使っている
コトバかもしれません。
しかし
やはり本格的な寿司屋では
「ごはん」「お茶」「しょうが」「わさび」
と言って注文するのがいいでしょう。
また、「トロ」「中トロ」と言って
マグロのにぎりを注文する人がほとんどです。
しかしこれも
「マグロの“けっこう”脂ののったのをお願いします」
「マグロの“少し”脂のあるのをお願いします」
などと言ったほうがいいのです。
この方が板前さんに好印象を与え、
粋な客とみられるのです。
寿司屋のカウンターでの「大人の心得」
寿司屋のカウンターで
ぜひとも注意しておきたいのが、
あなたが寿司を食べに来たのか、
酒を飲みに来たのかを
店側にはっきりさせることです。
また、握り寿司を注文して、
出されたお寿司を
カウンターに並べたまま
お酒をひたすら飲んで
おしゃべりに熱中するのは
完全なマナー違反です。
もちろん慌てて食べる必要はありませんが、
注文して握ってもらったからには、
すぐに食べるのが常識です。
この当たり前のルールを
守れるか、守れないかで
店側のあなたの見方が
ぜんぜん違うものになってしまいます。
お寿司は箸を使わず
指で持って食べることもあります。
この食べ方は、
男性にはいいのですが、
女性はお箸で食べるのがいいでしょう。
女性の場合、
箸で刺し身を半分めくり、
酢飯を半分に切り分けて、
先に酢飯を半分食べます。
残りの酢飯を
刺し身でおおうようにして食べます。
そうすると、
口を大きく開けることもなく、
ほおばることもなく、
スマートに食べることができます。
本格的な寿司屋でのお勘定の合図
お寿司を食べ終えて、
そろそろお勘定の準備をしてもらう合図は、
お茶をお願いすることです。
しかし、アルコールを楽しんだ場合は、
お吸い物などを注文したら、
それが合図となり、
店側はそろそろ勘定を計算し始めます。
まとめ
ここでは、
回らない寿司屋の常識やマナー、
ルールを大人の嗜みとして、
とても簡略に説明しました。
以上のことを覚えておけば、
回転寿司専門の
あなたもわたしも(笑)
将来、本格的な寿司屋に行く機会があった時に
役立つと思います。
これらのマナー、常識、心得を
覚えておけば、
あなたはもちろん、同伴者、店側も
気持のいい優雅な時間を
楽しむことができるでしょう。