松嶋菜々子さんは
大正製薬のカゼ薬「パブロン」のCMに
2011年秋から出演していておなじみですね。
では、あなたはこのことを知っていますか?
「パブロン」のCMと
日本テレビのドラマ『家政婦のミタ』
(2011年10月12日~12月21日水曜22:00~22:54)と
スタート時期が一致していることを。
両方とも2011年の秋から放映をスタートしています。
松嶋菜々子の『家政婦のミタ』はテレビドラマ史上の金字塔
頼まれたことは何でもやるが、
常に無表情でミステリアスな家政婦の松嶋菜々子が演じた、
三田 灯(あかり)が主人公のドラマでした。
放送前は、他局ドラマ、市原悦子の『家政婦は見た!』の
松嶋菜々子版かなと思った人も多かったと思います。
タイトルはまさにパロディだったのですが、
第1話から、あ!これはまったく違う、
別ものだと驚かされました。
みんなが知っている松嶋菜々子のイメージを
完全にくつがえす迫真の演技に衝撃を受けました。
松嶋菜々子はこの『家政婦のミタ』が
日本テレビの連続ドラマ初主演作でした。
他局を含めた連続ドラマとしては
2年ぶりの主演作です。
しかも、滝沢秀明と共演し大ヒットした
TBSドラマ『魔女の条件』
(1999年4月8日~6月17日木曜22:00~22:54)から
11年ぶりの単独主演ドラマでした。
『家政婦のミタ』は
最終回は40.0%を記録しています。
21世紀に放送された
日本のテレビドラマとしては、
初の40%超え、現在もこの記録は破られていません。
さらに、第1話の視聴率と最終回の視聴率の差が
史上初の20%以上を記録しています。
放送を重ねるごとに毎回視聴率が上がっていった
歴史的ドラマであり、
平成のテレビドラマ史上に金字塔を打ち立てました。
松嶋菜々子の「パブロン」CMと『家政婦のミタ』のギャップがぬぐえない
このドラマ『家政婦のミタ』は
子供たち4人のいる家庭の家政婦役でした。
パブロンCMの家庭内の女の子との共演と
共通部分があります。
『家政婦のミタ』では、
松嶋菜々子は必要最低限のこと以外は
しゃべりません。
いかなる時も喜怒哀楽を出さず、
ロボットのように
無機質な雰囲気を漂わせる演出でした。
この強烈な演出に松嶋菜々子イメージに
トラウマとなって残っている人も多いともいます。
絶対に微笑まない松嶋菜々子演じる三田灯。
一方、現在もパブロンCM内では
笑顔の温かい、やさしいお母さんを演じています。
このギャップを現在でも感じる人は
必ずいると思います。
パブロンのCMは1987年~1996年に、
三田佳子、後藤久美子母娘シリーズ第1弾、

その後竹下景子を経て、

2011年からは3代目パブロン母に
松嶋菜々子が起用され、
以降毎年秋から冬にかけて放映されています。
パブロンのほのぼのお母さんの演出が、
逆に突然
「承知しました」
「それはあなたが決めることです」
とロボットのように無機質に言いだすのではないかと
感じてしまいます。
突然、無表情にひょう変するんじゃないかと
何か怖いんです。
確かに、
そんな心配なんかしないで
ほのぼのCMを見ていればいいのに、
どうもトラウマが・・・。
実際ラストシーンの
「効いたよね!早めのパブロン!」と笑う
松嶋菜々子の目が笑っていないような気がして・・・
あ、それ気のせいですよね。