1988年頃のハウスプリンのCM/河合奈保子
ハウス「プリンの素」は、
同じくハウス食品(株)が発売している
シャービックとともに現在も店頭に並ぶ
超ロングセラー昭和レトロ食品です。
実は、ハウス「プリンの素」は
2つあることを知らない人もいると思います。
テレビCMでは「ハウスプリン」
としかいわず、
“ミクス” ”エル”という言葉を使わないため
“ミクス” ”エル”の2つがあることを
知らない人もいるのです。
知っていたとしても、
2つがどう違うのか
知らないひとも多いと思いますので、
簡単に説明しておきます。
商品名は『プリンミクス』と『プリンエル』です。
目 次
『プリンミクス』『プリンエル』その違いは?
『プリンミクス(MIX)』→お湯で作る
『プリンエル(L)』→牛乳で作る
『プリンミクス(MIX)』
→赤いパッケージ
『プリンエル(L)』
→オレンジ色のパッケージ
どちらも、カラメルソースの素(粉末)も
添付されているのがうれしいです。
水で溶いて簡単に作れます。
でもこのカラメルソースは食べるときに
上からかけるタイプです。
『プリンミクス』は昭和39年(1964年)に
発売された昭和レトロ食品です。
発売当時価格は70円
『プリンエル』は昭和63年(1988年)に
発売されたバブル経済期の食品です。
このハウス「プリンの素」によって
だれでも家庭で簡単にプリンが
作れるようになりました。
お母さんたちも大助かりで、
手作りプリンの概念が
日本に定着するきっかけをつくりました。
どちらも現在も販売されている
超ロングセラー商品です。
今や50代のひとも、
ハウス『プリンミクス』を
子どもの頃から知っている
ということになります。
お店の棚で見かけると
「あ、これ懐かしい、子供の頃
お母さんがつくってくれたな~」
と思う人も多いと思います。
【作り方】ハウス「プリンの素」を濃厚、クリーミーにする簡単アレンジ①牛乳を使う
ハウス「プリンの素」は当然のことながら、
コンビニのスイーツコーナーのプリンや
ケーキ屋さんのプリンと違って、
味はうすくてインスタント感はバッチリです。
しかし、本来お湯で作る
『プリンミクス』(赤い箱の方)
を牛乳で作ることで
満足プリンにすることができるのです。
次の画像は『プリンミクス』の作り方です。
●お湯(70度以上)200cc
→ 牛乳(70度以上)200cc
●水100cc →冷たい牛乳100cc
と置き換えて作ってください。
確かに、箱の裏面の作り方の②の欄に、
※水の代わりに同量の牛乳で作ると
風味が増します。
と小さく記載してあり、
ハウス食品は牛乳を推奨しているのです。
さらに①のお湯200ccも
牛乳にしてしまいましょう。
つまり、合計お湯300ccすべてを
牛乳にします。
【作り方】ハウス「プリンの素」を濃厚、クリーミーにする簡単アレンジ②卵と生クリームを使う
卵黄を2個入れると
そうとうコクがでて
おいしい満足プリンができます。
卵黄は冷たい牛乳を入れた後に入れ、
泡立て器でよくかき混ぜます。
『プリンミクス』『プリンエル』両方とも
「玉子原材不使用」の文字を
パッケージ前面に大きく記載しています。
これは卵アレルギーのひとが多い現在、
大きな長所としている商品だからです。
プリンで卵原料不使用は珍しいです。
あなたが卵アレルギーではなければ、
ぜひ卵黄を入れてみてください。
そして、ハウス『プリンミクス』を
究極に濃厚クリーミーにするためには、
生クリームを50㏄ほど入れると
そうとう本格的な濃厚プリンになります。
この時、牛乳を50㏄減らして
生クリームに置き換えるという考え方です。
あまった生クリームは
シチューなど他の料理に使用する
計画を考えておかないと
無駄になってしまいますので
注意してください。
1986年のハウスプリンのCM/西村知美
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ハウス「プリンの素」は子供の頃のお母さんの味
あなたのハウスプリンの思い出は、
赤の『プリンミクス』ですか?
それともオレンジ色の『プリンエル』ですか?
実は牛乳で作るオレンジ色の『プリンエル』は
1971年に発売され、その後生産終了しました。
しかし、昭和63年(1988年)
バブル経済期に
リニューアル新発売された商品です。
上:「プリンエル」発売当時の広告(1971年)
下:発売当時のパッケージ、レトロ感がスゴイ
どちらにしても今や懐かしい、
誰でも知っているハウスのプリンの素。
今回は赤の『プリンミクス』を使って
簡単アレンジで本当は、
濃厚クリーミーな
スイーツになる
というお話でした。
でも、子供の頃、
お母さんがつくってくれた
あの薄いプリンも
すごくおいしかった記憶があります。
なつかしい…