【サザエさん】昔に再放送した主題歌とエンディングの印象に違和感、もう再放送しない理由は?

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世界最長アニメTV番組『サザエさん』
(1969年10月5日 よりTV放映)
日本人の生活に溶け込んでいる、
毎回の内容よりもTV放映していること
自体に意義があります。

それは日曜日の夕方6:30~7:00枠の
時間帯にも大きな影響があります。

日本で何十年単位で生活していなければ
感じ取れない、
外国人には理解できないアニメ番組です。

『サザエさん』=日曜夕方6:30~7:00の
国民的チャイムなのです。

しかし、昔再放送ながら
突拍子もない曜日と時間帯に
放映していた時代があったことを
あなたは知っていますか?

今回はその再放送についてのお話です。

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『サザエさん』は火曜夜7時に再放送していた

1975年(昭和50年)4月1日から
火曜日19:00~19:30枠で
『サザエさん』(フジテレビ)は
再放送されていました。

しかし、22年8カ月間にわたり
放映されていたし再放送も、
1997年(平成9年)11月11日の放送をもって
打ち切りとなりました。

その後、『サザエさん』は
再放送されていません。

再放送されていた時代は、
『サザエさん』というと
日曜日夕方火曜日夜という感じでした。

また、1975年(昭和50年)4月1日に
再放送がスタートしたとき、
日本人はあの日曜日夕方のサザエさんが
火曜日の夜7時に放送していることに
衝撃を受けました。

しかも、再放送とはいっても
1975年(昭和50年)当時
ですでに膨大な過去映像があるため
「見たことある内容」という認識も
ほとんどの人はなかったはずです。

さらに、当時の子供だと
本放送自体を見ていませんので
初めて見る内容となり
人々に定着した再放送枠でした。

【サザエさん】火曜日に再放送の主題歌とエンディングは懐かしく、そして違和感

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火曜日夜の『サザエさん』は
再放送なのに主題歌とエンディングテーマは
本放送とは違い、
新規作成したものでした。

これには当時の視聴者も驚きと疑問、
違和感を強く受けました。

「違う!自分の知っている
サザエさんの感じがしない!」
と心の中で叫んだ人も多くいたと思います。

確かに曲も歌詞も楽しく、
親しみを感じるものでした。

しかし、『サザエさん』は日曜日の夕方の
あの曲、あの歌詞でなければ
ならなかったのです。

主題歌「♪お魚くわえたどら猫♪…」

エンディングテーマ「♪大きな空を見上げたら♪…」

主題歌とエンディングテーマを変えたことは
誤りではないかと私は思っています。

アニメTV番組『サザエさん』は
この曲も含めて『サザエさん』です。

火曜日の再放送用に
新規制作された主題歌とエンディングは
それぞれ4作品あります。

結局1975年(昭和50年)スタート当時の
主題歌は
「サザエさんのうた」
エンディングは
「あかるいサザエさん」です。

しかし、せっかく定着した主題歌とエンディングを
途中で3回も変更し、結局
「サザエさんのうた」
「あかるいサザエさん」
に戻したことも、
当時の責任者の誤りと感じます。

「サザエさんのうた」
「あかるいサザエさん」
以外の曲は人々に定着することなく
有名ではありません。

今となっては
「サザエさんのうた」
「あかるいサザエさん」
はなつかしく、哀愁を感じる
『サザエさん』の歴史上の思い出です。

再放送の打ち切りから
かなりの歳月が経過し、
「サザエさんのうた」
「あかるいサザエさん」
を知らない人も多いと思いますので
YouTubeを張り付けておきます。

とてもいい曲、いい歌詞です。

主題歌「サザエさんのうた」

エンディング「あかるいサザエさん」

当時を知っている人にとっては
第二の『サザエさん』の歌として
アニメ史上有名な曲です。

参考までに、迷走した再放送の
主題歌とエンディングの変遷は次の通りです。

【オープニングテーマ(主題歌)】
1.「サザエさんのうた」 

2.「ウンミィのうた」

3.「愛しすぎてるサザエさん」

4.「ハッピーディ・サザエさん」

5.「サザエさんのうた」
【エンディングテーマ】
1.「あかるいサザエさん」

2.「天気予報」

3.「サザエさん出発進行」

4.「ひまわりみたいなサザエさん」

5.「あかるいサザエさん」

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【サザエさん】火曜日の再放送は題名が違った?

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実は、火曜日夜に再放送されていた
サザエさんの正式番組名は
『まんが名作劇場 サザエさん』といいます。

単なる『サザエさん』ではありません。

「まんが」「名作」「劇場」、
取ってつけた三つの単語を連ねた
へんてこりんな冠をつけています。

この「まんが名作劇場」を
わざわざつけた経緯、意味が理解できません。

曲も題名をも変えて再放送する方針は、
姉妹社(原作者の当時の会社)と
当時のフジテレビの担当者の
本当のところの意図はなんだったのか
興味深いところです。

『サザエさん』の再放送をしない理由

火曜日夜の再放送も日曜日と同じく
高視聴率の人気コンテンツでした。

しかし、22年8カ月間も放送した
火曜日の再放送は
1997年(平成9年)11月11日の放送を最後に
打ち切りとなりました。

打ち切り理由は
「㈶長谷川町子美術館との契約期間が切れたから」
というもので理由になっていません。

理由は正式に公表されていないそうです。

高視聴率だったのならばフジテレビ、
当然、契約更新をして
放送し続けるはずなのに、
㈶長谷川町子美術館が
契約更新に応じなかったと推察できます。

『サザエさん』の再放送をしない理由を、
㈶長谷川町子美術館もフジテレビも
今後公表することはないと思われます。

フジテレビが再度『サザエさん』を
再放送することはないといわれています。

㈶長谷川町子美術館は
サザエさんの著作権と価値を
厳重に管理運営しています。

この厳重さはとても有名です。

アメリカの
ウォルト・ディズニー・カンパニーは
著作権と価値を厳重に管理運営することで
世界的に非常に有名ですが、

『サザエさん』も日本のディズニー
といわれるほどです。

『サザエさん』のとても親しみのある
イメージとは違う、
文化的価値を兼ね備えながらも、
実際は商業であることを
思い知らされる現実です。

今後も再放送どころかブルーレイの発売すら
あり得ないといわれています。

不思議な感じがします。

もしかしたら原作者の長谷川町子
(1992年5月27日、72歳没)の
遺言なのかもしれないという噂もあります。

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