以前は日本のゴルフ場のグリーンは
ほとんどが高麗芝でした。
高麗芝は日本在来種(和芝)です。
現在はベンド芝(洋芝)のグリーンが
主流になっています。
もちろん現在も高麗芝グリーンのゴルフ場も
たくさんあります。
またベンド芝と高麗芝の
両方を使っているゴルフ場も
あります。
今回は難度の高い高麗芝で作られた
高麗芝グリーンで
パッティングの成功のポイントを
まとめます。
目 次
高麗芝グリーンのパッティング
高麗芝グリーンの特徴を知って
攻略法を覚えておきましょう。
高麗芝の一番の特徴は、
なんといっても葉が硬いということです。
そのため
芝目(芝が倒れている方向)にそって
ボールを転がせば、
ぐんぐん転がっていきます。
[この時の芝目を順目といいます]
逆に芝目に逆らって
ボールを転がせば勢いはつきません。
[この時の芝目を逆目といいます]
そのため傾斜面よりも
芝目がどうなっているかを見極めることの方が
重要になる場面も多々あります。
高麗芝グリーンの芝目の読み方
芝目の読み方は簡単ではありません。
もしキャディが付いている場合は、
キャディに芝目を聞いたり、
相談した方が確かです。
しかし普通はセルフプレーで
自分で芝目を読まなくてはなりません。
その場合は、
ボールの後ろに立って、
カップの方向を見ます。
その時に、
グリーンがなんとなく
白っぽく見える感じがすれば、
カップに向かって順目
と考えます。
逆に
グリーンの緑が
濃く見える感じがする場合は
カップまでが逆目
と判断します。
反射するため順目では白く見え、
反射しない逆目では暗いために
緑が濃く見えるためです。
なお、ベント芝の芝目は、
パッティングを左右するほどの影響はない
と考えていいでしょう。
高麗芝グリーンは季節で全然ちがう
季節によってボールの転がりが変わります。
高麗芝は本州から九州にかけて
砂地などに自生する植物です。
「暖地型芝」といわれるように
湿気や暑さに強く
日本の風土に適しています。
逆に寒さには弱く、
冬になると枯芝になるため、
グリーン上ではボールの転がりは
とてもスピードがでます。
反対に夏は葉がよく茂るため、
順目であっても逆目であっても
冬よりもスピードは出ません。
高麗芝グリーンのパッティング方法
高麗芝グリーンでの打ち方は
しっかりとフェースの芯で
打つことにより、
芝目に影響されにくくなります。
しかし、
よく「強く打つとよい」といわれますが、
それではバックスイングが
大きくなってしまい、
距離感の調節がうまくいきません。
「フェースの芯で打つこと」と、
「強く打つこと」は
似ている表現ですが別のことです。
強く打つのではなく、
スイートスポットで
ボールをとらえることが
大切なことです。
まとめ
数ある芝のなかでも
高麗芝は難度が高い
といわれています。
高麗芝での打ち方を覚えることで、
どんな芝のグリーンにも
対応できるセンスが磨かれます。
ワンポイントアドバイス
芝は海に向かつて順目になる
という性質があります。
海辺コースでのプレーでは、
海に向かって順目
海の反対側方向は逆目
と覚えておきましょう。