〈箸と器のマナー〉「二人箸」など、多くの「嫌い箸」を知っておこう

子供のころ、食事中に何気なくやった箸の使い方で、
親や祖父母から、
「それは◯◯箸といって、してはいけないことだよ」と、
注意された記憶が誰にでもあると思います。

そのように体験的にいくつかは知っていると思います。

行儀の悪い箸の使い方を
「嫌い箸」(きらいばし)と言います。
「忌み箸」(いみばし)や
「禁じ箸」(きんじばし)ともいわれます。

ちょっと昔までは、
おばあちゃんやお母さんが
教えてくれたものです。

しかし、最近は教えてくれる大人も
少なくなっている感じがします。

そのために、若者が知らず知らずのうちに
お箸のマナー違反、「嫌い箸」
をしているケースも多いと思います。

現代の親も、子供にお箸の持ち方は
昔から変わらず、きちんと教えています。

しかし、お箸の作法」となると
教えていない親も多いのではないでしょうか。

せっかくきちんと
お箸を持つことができても、
箸の使い方が不作法では台無しです。

平成時代前半くらいまでは
家で親や祖父母が子供に教える以外には、
身に付けせる方法がありませんでした。

ただ、現代は
あなたがこの記事を読んでいるように、
親に教えてもらわなくても、
インターネットでその気になれば、
自分で簡単に「お箸の作法」
学ぶことができます。

またそうしないと大事な席で
恥をかくかもしれません。

大切な同席者に
「この人はそんなマナーも知らないんだな」
と思われます。

相手との関係が
悪化してしまうことにもなります。

この機会に「嫌い箸」
ぜひ覚えておきましょう。

日本人の箸の使い方のマナーは
日本の食文化とともに
確立されてきた食事作法です。

現代の人も、そして後世にもしっかりと
伝承していきたい日本文化です。

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【嫌い箸】箸のタブーはこんなに多い

お箸を使うとき、
行儀が悪いとされる行為の種類は
こんなに多く、
それぞれに「○○箸」
呼び名までついています。

これらの総称が「嫌い箸」です。

あなたも知らず知らずのうちに
「嫌い箸」
をしているかもしれません。

ちょっと、心配になりませんか?

思い当たることはありませんか?

そこで、今回一つ一つ「嫌い箸」
紹介していきます。

普段のあなたのお箸の使い方を思い出して
もし「嫌い箸」をやってしまっていたら
今後直していきましょう。

「え、これもいけないの?」
「え、何でダメなの?」
と思うものも出てくると思います。

「嫌い箸」には理由もあり、
一部その理由も解説します。

○二人箸(ふたりばし)
一つの料理を二人同時に箸でとる。

○洗い箸あらいばし)
汁物などで箸を洗う。

○受け箸(うけばし)
片方の手に箸を持ったまま、
もう片方でおかわりの
ご飯茶碗を差し出す。

○移り箸(うつりばし)
○渡り箸(わたりばし)
いったん取りかけた食べ物をやめ、
他の食べ物に箸を移す。

○箸渡し(はしわたし)
○合わせ箸(あわせばし)
○拾い箸(ひろいばし)
○移し箸(うつしばし)
箸から箸へ料理を受け渡すこと。
火葬後の遺骨を拾う時に、
箸から箸へ遺骨を渡してから
骨壺に納める。
そのため食事の箸では
あり得ない使い方。

○拝み箸(おがみばし)
両手あわせて
親指と人差し指に箸をはさみ
「いただきます」をする。

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○落とし箸(おとしばし)
箸を床へ落とす。

○掻き箸(かきばし)
器に口をつけて、
箸で掻(か)き込む。

○重ね箸かさねばし)
他にもあるなかで
一つの食べ物ばかりを食べ続ける。
「片付け食い」
「ばっかり食べ」ともいう。

○噛み箸(かみばし)
箸の先端を歯で噛む。

○空箸(からばし)
食べ物を取ろうと
箸を伸ばしておきながら、
または箸をつけておきながら、
料理を取るのをやめる。
これは、毒入りと疑ったときの
しぐさと同様であり、
食の提供者に対して失礼にあたる。

○くわえ箸(くわえばし)
箸を口にくわえて両手を使う。

○こじ箸(こじばし)
箸を使って食べ物の中を
あからさまに探り見る。

○込み箸(こみばし)
箸を使って口の中に
大量に食べ物を詰め込みほおばる。

○探り箸さぐりばし)
箸を使って汁物の中の具材を
あからさまに探る。

○指し箸(さしばし)
箸を使って人や物を指し示す。

○刺し箸(さしばし)
○突き箸(つきばし)
食べ物を箸で剌して取る。

○すかし箸(すかしばし)
骨付きの魚を食べるとき、
中骨を通して下の身をとる

○膳越し(ぜんごし)
遠くの方の器の食べ物を、
器を手に取らずに
腕と箸を伸ばして取る。
※この名称のみ箸の文字を使わない。

○揃え箸(そろえばし)
器、食卓に突き突き立てて揃える。
両手で揃えるのが正式。

○叩き箸(たたきばし)
箸を使って食器をたたいて音を出す。

○違い箸(ちがいばし)
○竹木箸(ちくぼくばし)
種類・材質の異なる箸を
一対で用いる。
火葬後の遺骨を拾うときに
違う箸を一対にして使う。

○立て箸(たてばし)
○仏箸(ほてけばし)
ご飯など、食べ物に箸をさして立てる。

○涙箸(なみだばし)
汁がたれる食べ物を食べるとき、
それを取った箸から汁をたらしながら
口に運ぶ。
「涙箸」にならないために、
箸で食べ物をとったら
わずかに箸を震わすと汁が切れる。

○握り箸(にぎりばし)
二本の箸をにぎって使う。
箸をまだ持ち慣れない
幼児に見られる
極端に稚拙な使い方。
また、古来、食事の途中で
「握り箸」に持ち替えると
攻撃の構えの意味となり、
今日でも「嫌い箸」とされる。
また、食器を持っている側の手で
一緒に箸を握り持つことも
「握り箸」という場合もある。
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○舐り箸(ねぶりばし)
食べ物を取っていないのに
空の箸を口に入れる。

○振り箸(ふりばし)
箸先についた汁などを
振り落とす。

○迷い箸(まよいばし)
○惑い箸(まどいばし)
○なまじ箸(なまじはし)
何にしようか、
食べ物の上で
箸をうろうろと動かして迷う。

○もぎ箸(もぎばし)
箸についたご飯粒など
食べ物を口でもぎ取る。
または口に入れたものを
箸でもぎ取る。

○持ち箸(もちばし)
箸を持った手で
同時に他の食器を持つ。

○横箸(よこばし)
二本の箸を揃えて
スプーンのようにして
食べ物をすくいあげる。

○寄せ箸(よせばし)
箸でお皿や食器を引っかけて
自分に引き寄せる、
あるいは移動させる。

○渡し箸(わたしばし)
○橋箸(はしばし)
箸を食器の上に置く。

○返し箸(かえしばし)
○逆さ箸(さかさばし)
複数人で食べる食べ物を
取り分けるとき、
箸を上下逆さにして用いる。
自分の手が触れた場所で
食べ物をつかむことになる上、
箸の上部が汚れ
見栄えが悪くなるため。

○左箸(ひだりばし)
箸の置く向きが左右逆、
箸を左手で持つことは不作法。
当然「左利き」の場合は
この限りではない。

○ちぎり箸(ちぎりばし)
箸を両手に1本ずつ持って
ナイフとフォークのように
食べ物をちぎる。

○振り上げ箸(ふりあげばし)
箸を持ったままの手を
振り上げる。

○せせり箸(せせりばし)
箸で食べ物を突っつき回す。
「楊枝箸」と同意語として
用いる場合もある。

○楊枝箸(ようじばし)
箸を楊枝かわりに使い、
歯に挟まった食べ物をほじくる。

○掻き箸(かきばし)
食器に口を付け
箸で食べ物を掻き込む。

○直箸(じかばし)
複数人で食べる皿で、
取り箸を使わずに自分の箸で取る。
これは、日本独自の「嫌い箸」であり、
中国・台湾、朝鮮など
「取り箸」の概念が存在しない地域では
問題とならない。
ただし、香港では「取り箸」の文化がある。

○透かし箸(すかしばし)
骨の付いた魚の上側を食べた後、
骨越しに裏側の身をつついて食べる。

○撥ね箸(はねばし)
嫌いなものを箸で
あからさまにのける。
器の外のせっせと出す。
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以上「嫌い箸」
こんなに種類があります。

この中で、「拝み箸」は
意外だと思われた方も
いるかもしれませんが、
これは箸の先端が、
横の人に
向いてしまうことからです。

お箸を持たずに拝むのは
良いことですから、
「いただきます」の後に
お箸を持つようにしましょう。

「箸の取り上げ方」も覚えておきましょう

この際に、「箸の取り上げ方」も覚えておきましょう。
下の写真の順番を1~2秒でできるように習得しましょう・

まとめ/なぜ「嫌い箸」はあるのか?

日本の箸の作法には、
なぜ「嫌い箸」があるのでしょうか。

なぜこんな堅苦しい
お行儀があるのでしょうか。

それはきっと
「相手に不快な思いをさせない動作」
何百年もの歳月の中で、
確立したものでしょう。

日本人の食事作法の繊細な感性です。

今や「え、何で駄目なの?」と
感じる「嫌い箸」もあります。

しかし、よく考え、理由を調べると、
日本人ならば、
「あ、そうっか、確かに」と
理解できるものばかりです。

確かに一つ一つの
「嫌い箸」の動作を想像すると、
違和感、不快感がわかります。

先人から代々伝えられた
お箸と器の日本の食事作法を
後世に伝承することは
私たち日本民族の当然の務めです。

食事とは自分がただ、
好き勝手に食べ物を食べ、
お腹いっぱいになればいい
というものではありません。

一緒に食べている人に対する気づかい、
不快な思いをさせないこと、
自己品格にも関わる、
非常に重要なことです。

日本の箸と器の食事作法が
誰でも常識として身についていれば、
一緒に食べている相手と
楽しく食事ができます。

それは、古来の日本人も、
今の日本人も、未来の日本人も
同じです。

誰でもいくつかは、
普段何気なくしてしまっている
「嫌い箸」はあると思います。

「してはいけない」理由は
それぞれにありますが、
まずは理由よりも
昔からの決まりことです。

「嫌い箸」の種類を覚えて、理解し、
とにかく今後しないように気をつけて、
身に付けていきましょう。

そして「嫌い箸」を子供たちに伝えていき、
また外国から来た日本に在住されている方にも
教えてあげましょう。

※この記事に紹介している「嫌い箸」の種類、意味合いは諸説あり、その他にも種類があり、また名称が異なる場合もあり、完全な資料ではありませんのでご了承ください。

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