【80年代】女性アイドル歌手輝きの時代

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1978年のキャンディーズの解散、
1980年の山口百恵の引退で、
心にポッカリと
穴が開いた人が多かった一時期。

しかし世の青少年の傷心は、
すぐ癒やされていくこととなる。

日本中が熱く燃えていた80年代。
それは史上最強のアイドル時代でもあった。

80年代は日本がバブル経済に
突入していく、好景気であった。

戦後日本~高度成長期~経済成長、
そして最終局面が80年代
だったのだ。

世界的にも日本に羨望のまなざしがあつまり、
確かに日本の世相はキラキラ輝き、
アイドル市場も輝きを放っていた。

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「80年代女性アイドル歌手」の懐古世相は時代の転換期?

天皇陛下の生前退位論議
結成28年のSMAPの解散で、
平成も終盤を感じさる昨今。

80年代女性アイドルが再燃している。

熱い時代を共に過ごし彼女たちとは
何だったのか。

今年2016年、
河合奈保子の写真集が
売れに売れている。

未発表の膨大な
当時の河合奈保子の写真が
収録されている。

河合奈保子のファンだった
世の中年男性にとっては、
青春時代の憧れの女の子に、
そのまんまの姿で数十年ぶりに
再会した気持であろう。

週刊誌の巻頭グラビアには、
突然30年以上昔の
懐かしの80年代女性アイドルの
水着写真
が毎週のように
どこかが掲載している。

いったい今は何年なんだと
錯覚してしまう。

突如、巻き起こった
「80年代女性アイドル歌手」
再燃ブーム。

今でも十分通用する画像の彼女たちの輝き

それだけ、「80年代女性アイドル歌手」
現在の中年男性層、
当時の青少年に
絶大な影響を与えたのである。

週刊誌の読者層は、
今や40代以上の男性である、
中年男性層の青春時代のアイドルこそが
80年代アイドルなのだ。

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80年代のアイドルブームは熱かった

1980年代は当然
スマホもネットもなければ、
握手会も今ほど盛んではなかった。

今の「会いに行けるアイドル」とは違い、
雲の上の憧れの存在だった。

テレビ、ラジオや雑誌グラビア、
写真集を通して輝く美少女らに
ファンは恋していたのだ。

当時のアイドルは単体である。

「AKB48」
「ももいろクローバーZ」のような
多人数のグループアイドルという
概念はなかった。

そして今やアイドルは分業化されている。

グラビアアイドルはグラビアで、
バラエティアイドルはバラエティで、
アイドル女優は女優業で・・・
アイドル歌手は歌で・・・

しかし、 80年代のアイドルは、
一人で歌も唄い、
ドラマもやり、バラエティにも出演する
何でもこなす 「マルチアイドル」であった。

そんな「マルチアイドル」は
現在では考えれれない
テレビ番組「アイドル水泳大会」にも出演し、
水着グラビア、水着写真集まで出すのが
あたりまえだった。

ネットが存在しない当時のアイドルは、
メディアに出れるならなんでもこなす
非常にハードな仕事であったのだ。

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2016年の「80年代女性アイドル歌手」ブーム

2016年10月~12月のテレビCMでは、
なめ猫が踊り、
松本伊代がパロディの
「ザ・ベストテン」でデビュー曲を歌い、
早見優は「夏色のナンシー」を歌う。

ボディコン姿の田中美奈子
「ナウい~!」ときめる。

80年代とは昭和末期のことであり、
最後の好景気でもあった。

80年代アイドルの水着写真集
見てかつてのファンの中年男性は
ウットリ・・・

好景気の頃の、
あの高揚した世相の記憶
甦らせているのかもしれない。

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河合奈保子の水着写真集の大ヒット、
テレビCMの1980年代をパロディ化、
これらの現象は、
80年代のアイドル黄金期を
世の中は忘れていない
証(あかし)でもあろう。

なお「80年代女性アイドル歌手」を
語る上で特筆すべきは、
岡田有希子である。

岡田は
2016年に写真集が売れに売れている
河合奈保子に憧れて
アイドル歌手をめざして
芸能界入りしている。

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ファンに囲まれ微笑む岡田有希子
(1985年頃)

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